2019年5月22日
【飯田氏】
夏の参院選、野党が新たに8つの選挙区で候補者を一本化。立憲民主党など野党5会派は昨日幹事長書記局長会談を行い、夏の参議院選挙の32ある改選一任区の内8つの選挙区で候補者を一本化することで合意しました。すでに合意している選挙区とあわせて11の選挙区で野党統一候補が正式に決まったことになります。
改選一任区は32あるわけで、そのうちの11ですからおおよそ3分の1が一本かできたぞと言うことで、1本化すると与野党互角に戦えると言うようなことも言われますけれどもどう思われますか。
【高橋氏】
そうですね。1本化しなかったら勝負にならないと言うレベルでしょうからね。
ただこれ、W選挙になったらどれだけ一本化できるのか。
要するにw選挙になると同じ選挙区で衆議院選挙も行われるわけでしょ。
衆議院で戦っていて、参議院で仲良く1本化というのはなかなか難しいとも言われていますよね。
【飯田氏】
参議院は都道府県が選挙区で、一方、衆議院の方は小選挙区ですから都道府県の中で少なくとも2つ以上の選挙区があるんですね
【高橋氏】
そうすると、わかりにくくなるんですよね
【飯田氏】
その辺りも睨みつつの選挙になりますか
【高橋氏】
そうでしょうね。W選挙の可能性というのは6月30日から8月の下旬まで、10通りくらいあるわけですよね。(日曜日が来るたびにですね)これは当てるのはほとんど無理でしてね。
どの日も10分の1くらいの確立であるわけです。これはもう安倍さんがどこに決めると言うそれだけですからね。W選挙でなくても7月21日に参議院選挙というのもありえます。
(国会を)会期末(2019年6月26日)までやって何もしなければ7月21日に参議院選挙で決まりなんですよ。
でも、それよりも前に解散しちゃったらこれはもうW選挙でしょうと。それで(国会を)延長すれば解散でしょう。と言うことなんで、そうすると普通に国会(閉幕する)以外はみんな(会期中に)解散(してW選挙)か、(国会の回帰を)延長って形になると(国会延長後解散して)W選挙じゃないかなと思っちゃうんですよ。
【飯田】
会期末が近づいてくるとみんなそわそわしてくると言うことですね。
【高橋氏】
要するに6月30日にやるためには今月トランプが訪日してサヨナラと言ったら(安倍首相が)解散!と言うかもしれない。
【飯田氏】
法律で40日以内に投票にしないといけないのだから・・・。
【高橋氏】
(40日)以内だからぎりぎり間に合う。それが一番えぐい案でね。
G20の時にその次の日なんて「なんですか」ってみんな言うでしょう。
G20の時は安倍総理がずーとテレビに出ずっぱりですよ。
それで各国首脳と握手ばっかりしていて、その絵ばっかりずっと流れて、その次の日選挙ですって言う一番えぐい案ですね。一番意表を突いてる案ですけどね
【飯田氏】
まあ、選挙とは直接関係の無い映像なだけに、それを全く報じないと言うわけにも行かず…
【高橋氏】
そりゃ、G20じゃ(報じないと言うのは)無理でしょ。
金曜(6月28日)、土曜(29日)はG20の話ばっかりでしょ。
朝から晩までG20で、ずーと朝から晩まで安倍さんが出てるという、普通の選挙公報よりも遥かにえぐいですね。
【飯田氏】
ここのところ解散の大儀みたいな話で官房長官が複数発言したりとかしてますけれどもその点どうでしょうか
【高橋氏】
普通は官房長官は「これは総理の専権事項です」って言ってコメントしないのが普通なんですけれどもあえてコメントしましたよね。そうすると、まあ、何でもやるぞと言ってるだけでしょう。
それは、安倍さんが何でもやるって言ってるからっていうレベルでしょう。
大儀なんかはっきり言えば、解散した人が勝ちで大儀は後からついて来るんですよ。
【飯田氏】
過去の例もそんなことがいっぱいあったと言うことですか
【高橋氏】
そんなもんですよ。
【飯田氏】
参院で否決されたから衆院で解散したなんて事もありましたね
【高橋氏】
全く理屈が無いんだけれども、私は郵政解散のときびっくりしましたよ。こういうのもありかと思いました。
【飯田氏】
あの時も大儀は後からついてきたと。
【高橋氏】
後からついてきました。
【飯田氏】
夏の参議院選挙に向けての野党の動きを、W選挙まで含めて解説いただきました。
【個人的感想】
まあ、6月30日にW選挙を行うって言う案は消費税増税がうやむやのまま実行されるレールに乗りそうだから、消費税増税停止と憲法改正を焦点にした衆参w選挙にしてほしい。