虎ノ門ニュース

【有本香氏・佐藤正久氏】特別企画 中国の海洋進出・宇宙開発を警戒せよ!【虎ノ門ニュース】

【DHC】2019/6/20(木) 有本香×佐藤正久×居島一平【虎ノ門ニュース】

【居島氏】
中国の海洋進出・宇宙開発を警戒せよ! というタイトルが踊っております。

【有本氏】
タイトルだけ見ると、そういうことかと思うかもしれませんが本当に不味いですよ。
海とか宇宙とかあるんですけど、中国はいったい一路で債務が増大してますよと世銀が報告書を出しましたとですが、これは、中国国内でのインフラ投資などの開発がもうなかなかうまく行かなくなったんで外へ出ようという話でもあるし、それからいろんなところ(戦略拠点)を開発とか資金援助とかしながら、自分たちの支配力を強めていこうと言うことだと思うんですよ。
一体一路というのはよくシルクロードと言われて陸上と、海のシルクロードなんていわれています。
これは、陸とか海とか言うレベルだけじゃなくて、もはや宇宙(にも進出しています)。

【佐藤氏】
これ(一体一路)はシルクロードも今言われたようにユーラシア大陸を中心とした、中国とヨーロッパを結ぶ昔のシルクロード、海と陸のシルクロードに加えて、氷のシルクロードつまり北極海路、空のシルクロードは飛行機の航路、また、サイバーとかAIとか5Gとかそういったものを含めてデジタルシルクロード、また、宇宙と何でもありなんです。
特に地域もユーラシアだけではなく、アフリカ、あるいは太平洋、中南米まであります。
経済的な側面だけなら良いのですが、加えて軍事的な側面もあります。経済的な側面だけでも相手の国の経済的な財政的な健全性というものを超える形で貸し付ける事によって債務の罠(に嵌める場合もあります。)
(例えば)結果的にスリランカのハンバントタ港という港が99年間中国に貸さなければいけないとか、あるいはジプチに行って驚いたのは、今まさに海上自衛隊・陸上自衛隊が海賊対処に行ってますよね。

ちょっと離れたところに新ドラレ港と言うのが出来て生粋も10m以上でコンテナクレーンが10数個あり、そこにはもちろんコンテナのバックヤードがあり、鉄道の駅があってそこから標高差2700mのエチオピアのアジス・アベバってところまで鉄道を引いてて、その脇に中国の海兵隊の基地があるんです。中には400mくらいの滑走路がある要塞のような塀で囲まれています。

Google マップ で調べると佐藤氏のおっしゃっている港があったので乗せておきます。
ちなみに、駅は見当たらなかったので、ほかの港かもしれませんが、
Doraleh Multi-purpose Port で画像検索すると中国の国旗付の写真があったのでここかと思います。

【有本氏】
(中国は)アフリカに人民解放軍の飛び地を作っちゃったって事ですよね。

【佐藤氏】
まさに経済(と軍事)が一体になっているというのが実態です。
あるいはヨーロッパのほうも、今までは一体一路というと財政が厳しいところでしたが、東ヨーロッパからどんどん入っていってついにポルトガルあるいはギリシャ、イタリアまでついに来ましたからG7の一角ももう入っています。
そういった中で、どんどんどんどん覇権が膨張する形で膨張的な覇権主義的なものをどんどん行っていると言うことです。その1つの例が海洋です。

【有本氏】
われわれにとって非常に危機的な状況にあるのはこの海洋進出なんです。東シナ海とか南シナ海とかは今まで散々番組でもお伝えしてきましたが、今日はぜんぜん違うところをお伝えしようと思います。
あるキーワードがあるんです。「第3列島線」という非常に怖い言葉なんですが、地図を1つ出していただけますか。

2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】 赤い線がそれぞれ「第1、第2、第3列島線」

今まで第1列島線、第2列島線というのはずいぶん聞いてきたじゃないですか、しかし、第3列島線という話は(あまり耳にしたことがないと思います。)

【佐藤氏】
第3列島線はアリューシャン列島、ハワイ、クック諸島、ニュージーランドまで行きます。
昔、中国の退役海軍少将が太平洋をアメリカと中国で2分すると言われた時の目標進出線です。
この線というの2018年8月にグアム島って第2列島線なんですね。グアム島のアンダーセン空軍基地の待合室に行ったらこの第3列島線までの(地図?)があるんですよ。
要はアメリカ軍も第3列島線までを意識しながらいろいろ活動しています。
我々はどちらかというと南シナ海の第1列島線でそこで押さえようという話ですが、それ無理でどんどん第1列島線を抜けて小笠原の間の第2列島線の海空域までどんどん中国の艦船とか航空機出てきてると言っても、実はそれを越えて中国はいろんな活動をやっています。

【有本氏】
このことをお伝えするのに昔の記録を見たんですよ。
10年前に佐藤議員のお部屋にお邪魔したときにこの話をしてるんですよ。
そのときは第2列島線の話をしてたんです。
そのときに、今中国が持っている潜水艦にしてもなんにしても、まだ全然レベルが低いっていわれてるからまだまだ猶予あるんですかねって言ったら、彼らは本当にじりじりと出てくるから、10年後はどうなってるか分かりませんよというような感じのことを話して下さったんです。

【佐藤氏】
それが実際に南太平洋の島々にまさに一体一路と違法操業漁船がどんどん来てるんです。

【有本氏】
漁船という形で来ていてなんかこう実効支配的な規制事実を作ると言う事ですね。
日本にとっては中東からのオイルシーレーンのありますが、鉄鉱石とか石炭とかこういう物の縦のシーレーンですね。

【佐藤氏】
日本にとってオーストラリアとかインドネシアを含めたこの地域というのは第2番目のエネルギーの供給源です。1つは中東、2番目がここ(オセアニア)です。そういう意味で非常に縦のシーレーンが中国の影響が強くなって遮断されたら、南シナ海も遮断される、南シナ海はもうすでに埋め立てで日本のシーレーンが非常に危うくなりつつあるような意見もあり、この縦のシーレーンもやられたら、第1と第2のエネルギー源が遮断されてしまう可能性があります。

【有本氏】
確かにそうですね。昔から言われるんですけど、オーストラリア・ニュージーランドというのはちょうど要上に見れる非常に重要なとこなんですね。南シナ海、あるいはもう少し西のほうから太平洋を含めて。

【佐藤氏】
日本にとっては漁業資源もありますけれども、加えて、台湾にとっても極めて大事です。台湾との外交関係は17国になるんです。17国のうち6カ国がこの太平洋諸島国です。

【有本氏】
2番目の地図を見せてもらうと良く分かるんです。ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアとありますけれども、これらの国々の中に台湾がかろうじて国交を持っている国々というのがかなり含まれて居ます。

2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】
2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】

【佐藤氏】
そこに、一体一路という形で経済支援を使いながら、場合によってはパナマがひっくり返ったようにどんどん(中国側に)変えようとしています。
2018年11月のAPECをパプアニューギニアでやったときに会議の直前に習近平国家主席がパプアニューギニアを 国賓として訪問して自分が外交関係で8カ国の島の首脳をパプアニューギニアに招いてそこで経済協力を(約束していきました。)パプアニューギニアのポートモレスビーのあの大広間が広場が通りが、(五星紅旗で埋まって)中国のようになりました。
それはアメリカにとっても、オーストラリアにとっても、ニュージーランドにとっても看過できない状況で、非常にミクロネシアというのはアメリカの影響力が強く、軍事基地がこのあたりにたくさんあります。オーストラリアにとってはミラネシア・ポリネシアはまさに自分の裏庭です。
ここにどんどん中国が来ています。実際に国交がない国にも、ものすごい経済支援をしてるんです。
例えば、私も遺骨の収集の関係でガナルカナル、ソロモン諸島に行きまして、中国の支援の規模が半端ないです。実際に小さな島国というのは経済力があまりない、気候変動にも弱いからどうしても即効性のあるお金をくれる国にはなびき易いです。
我々日本も、3年に1回太平洋島サミットというものをやっておりますけれども、それを上回るスピードでどんどんどんどん中国が入ってきています。
パプアニューギニアで一例を言うとオーストラリアとパプアニューギニアの間に海底ケーブルがあります。これを新しく作ると言うときに、中国がほとんど(受注を)取りかけたんです。そうするとオーストラリアは自分の裏庭が大変なので必死になって取り返したんです。
中国も黙ってなくてラバウル島とかパプアニューギニアにはいろいろ島がありますから島と島の間の海底ケーブルを中国が取り返しました。
今度は残ってるのは地上の電化計画は日本とオーストラリアとニュージーランドとアメリカが組んでこれを取りました。非常にそういう面でせめぎあいをやっていて、オーストラリアもものままでは軍事的にやばいと言うことで、彼らはパプアニューギニアに結構軍事支援をしてるんですよ。
今回オーストラリアがパプアニューギニアのマヌス島という島にオーストラリアの海軍基地を作ることにしました。

【有本氏】
2018年11月に報じられていますけど パプアニューギニア の通信インフラを中国の華為(ファーウェイ)が受注を取っています。しかも パプアニューギニア 政府にはお金がないですから、中国輸出入銀行という所が融資をして、そして( パプアニューギニア )国内のネットインフラをすべて華為 (ファーウェイ) が受け持つと言う風にしました。これはオーストラリアに駐在しているアメリカの大使が対抗案を提示したりとか、いろいろと対抗はしているんです。

2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】

【佐藤氏】
地図を見ると分かりやすいのですが、 青が台湾(と外交がある国)なんです。
赤が中国(と国交がある国)なんです。
この青が赤に変わったらどうなりますか。
全部中国(勢力)です。
本当に弱いところでしょ。そうするとこの人工島ならぬ有人島が第2の南シナ海になってしまうかも知れません。本当に今から考えておかないと第3列島線が本当に現実のものに成りかねません。
日本にとっても後ろを押さえられたら、第2列島線の防衛も出来なくなります。

【有本氏】
これはもちろん中国人の移住者というかビジネスマンもいるそうなんですが、人数はそう多くないらしいんですよ。しかし、島の権益とか、いわば経済的な支配権を握ってしまっているという実例はかなりあって、だからいろんな入札などでも、中国企業が圧倒的に有利なわけですよ。
ですからこういう島々に入り込んでいって、お金を貸し付けてインフラを作ってあげるということで、事実上本当に支配していくと言うことですよね。

【佐藤氏】
第2列島線も今危なくて、有本さん是非、サイパンとテニアンに行って下さい。
昔は日本の新婚旅行者とかがいっぱい居た(居ましたが今は中国人ばかりです。)、サイパンとかテニアンで昔は日本からの直行便もありました。今は直行便もないんです。
ものすごい中国の影響力がものすごく高まっています。

【有本氏】
昔は日本の島かというぐらい、日本人が多かったんですけどね。

【居島氏】
(戦前は)委任統治領だった訳ですからね。

【佐藤氏】
(サイパンとテニアンは)第2列島線なんです。
グアムのほうにも海兵隊が移転して沖縄にも入ってきてますけど、、グアムも中国人がどんどん増えてきています。日本の方もグアムへの旅行者はどんどん減ってます。

【有本氏】
これはトータルな意味での国家戦略が必要ですね。
要するに日本は今、例えば観光庁とか作ってインバウンドに力を入れてるじゃないですか、観光というのは、みんな楽しくお金儲けできればいいと思ってるけれど、中国はそうは考えてないんですよ。観光客を送りだすことも1つの、世界支配の戦略の一つとして考えています。
日本は沿うではないから、ここは採算が悪くなった、サイパンは人気がなくなってきたから、直行便なくてもいいやみたいな話になってきます。
それはちょっと違うよねということですよ。 

(中略)

【有本氏】
宇宙のシルクロードじゃないですけど、宇宙もまた怖く手ですね。中国はアメリカが構築したGPSという言う大きなシステムに対抗するものを自前で作ろうとしているとということですが。

【佐藤氏】
北斗ですね。北斗という測位衛星網を使ったネットワークです。

【有本氏】
これは今までの経緯みたいなものがあるんですけれども、中国の怖いところは、宇宙にしても、あるいは海洋にしても、アフリカへの進出にしても、昨日今日、最近中国が豊かになってから始めたものではなくて相当昔からやっています。

2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】

【佐藤氏】
湾岸戦争のときにショックを受けたわけですよ。
アメリカの衛星によって普通の地上戦力において宇宙を使うと軍事にこんなに差が出るのかと。
また、宇宙ステーションも中国は入れてもらえませんでした。国際宇宙ステーションから中国は弾かれました。だったら、自前で作ろうということで、どんどん来てます。

2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】

【有本氏】
2003年に中国が有人宇宙飛行に始めて成功したとき、チャイナウォッチャーの間では言われてたんですけれども、これが成功するまでに何人人が死んでるんだろうと。
つまり日本とか、アメリカとかではそんなこと出来ませんけど、中国はいろんな犠牲を払うことが出来るから(どれだけの死者が出たのかという話も囁かれていました。)

【佐藤氏】
実際に衛星を破壊する兵器を実際に成功しているのは中国だけです。
みんな大迷惑で、破壊をしたら、破片が飛び散るので、デブリが(たくさん出来て)本当に大変なんです。衛星破壊兵器も持っていて着実に実力を付けています。
新しい話としては月の裏側に探査機を着陸しましたよね。
あれは実は本当に難しい技術で、日本もアメリカすらもまだ出来ていません。
月の裏側というのは当然地球から通信が通じませんよね。そうすると中継用の衛星もある場所にピンポイントに置かなければ通信がそこに通じない、しかもそこを誘導しながら着陸させるというのは非常に難しいです。中国は成功させました。そこで、彼らの一番の狙いは月の資源というのは条約には入ってなければ、取り放題です。特に狙っているのがヘリウム3 (3He) っていう核物質になるものを非常に狙ってると言われています。

【有本氏】
取り決めがないんですからね。本当に先に行っちゃった人が全部取れますもんね。
先ほどのパネルを出していただきますと、独自のシステムを構築しようということで、この測位衛星を運用している数が中国は世界で一番ですよ。

【佐藤氏】
衛星全体ではアメリカが一番ですよ。
だからピンポイントでGPSに頼っていたら、それが遮断されたら中国は活動できません。

【有本氏】
つまりGPSが遮断されてしまうといろんな軍事作戦の展開も出来ないということになります。

【佐藤氏】
要はA2AD(接近阻止戦略)、遠方活動の脆弱性を克服とありますけれども、遠くに行くと衛星に頼らなければ、自分の位置情報も通信も通じないんです。本土ならいいですよ。まさに第3列島線のあたりからアメリカと対峙して第2列島線までで活動するときに衛星がなかったら活動できないんです。

【有本氏】
これはやはり、毛沢東時代からの両弾一星政策ってありましたけれども、昔、エドガースノーという

2019/6/20(木) 【虎ノ門ニュース】

【有本氏】
この地図なんですけれども、世界中に中国の衛星追尾施設を海外展開してるんですね。
全大陸に衛星追尾の施設を作って、世界中をモニターすると言うことですよね。

【個人的感想】
第三列島線の地図を見て、「これどこの大日本帝国?」という感じの防衛ラインで何というか、中国共産党の考え方が大東亜戦争の日本の海洋戦略をよく見てるのか、地政学的に必然的にそういう防衛ラインになるのか分かりません。
しかし、ハッキリしている事は、ハワイまで出て行く事を考えると確実にアメリカと争いが生じます。
中国が核保有国であることを考えると、今の米中貿易戦争と言われる冷戦が熱戦にならないことを願うばかりです。

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